同じ事業を複数の経営者が行なっても、人によって差が出るのはなぜでしょうか?
それは、「心の位置」の違いにより、差が出てしまうのです。私は同じ事業モデルを何年間にも渡り、何百人という方に実践指導をしていただきました。そこで、このことを明確に理解したのです。
※時代の最先端の経営では、「心をいかに扱うことができるか」にフォーカスが当ってきています。その半面、心が全く見えていない方々は「今の時代の経営は難しいもの」と考えている傾向が多くあります。では、自分自身の経営を成功させる「心の位置」とは、どのようなものでしょうか。
その「心の位置」と理由を、私は以下のように提示しています。
心の位置1:あなたは自分に向いていることを行っていますか?
→ 理由①:向いたことは長く続けられるから
→ 理由②:長く続ける方が成功確率は高いから
心の位置2:あなたは、子供の頃の心で、部活に取り組むように仕事に取り組んでいますか?
→ 理由①:目標をチームで共有することが大切であるから
→ 理由②:頭で覚えて行うのではなく体で行うことが大切であるから
→ 理由③:ビジネスは相手の方が困っていることに対して、自社商品を提供するゲームのようなものであるから
→ 理由④:その姿が1番魅力的であるため
心の位置3:あなたは、自分の強みを発見し追求しつづけていますか?
→ 理由①:深く掘り下げていくことが競合との差別化を図ることであるため
→ 理由②:自分の強みを知っているからこそ、相手(パートナー)の強みも生かすことができ、ビジネスを動かすことができるため
心の位置4:あなたは、人の話をよく聞くことができますか?
→ 理由①:自分自身や自社のことは自分では見えないため
→ 理由②:市況の変化は人(お客様)の言葉の中から掴み取るものであるため
心の位置5:あなたは、人の魅力を心から褒めることができますか?
→ 理由①:褒めることで自分の魅力も開花していくから
→ 理由②:嫉妬することで、その人に意識が取られてしまい、その人に同化してしまい、自分を見失うきっかけにもなるから
心の位置6:あなたは、あらゆるものに感謝することができますか?
→ 理由①:身の回りに与えられた全ての存在=富を活用していくことが経営の成功だから
→ 理由②:経営はいつも「予期せぬこと」や「不足」が起き続けるが、「予期せぬこと」や「不足」に対して『改善の機会』『成長の機会』が与えられていることを感謝することが大切だから
心の位置7:あなたは、神様からの”試練”を受け入れられますか?
→ 理由①:あなたが大きな志を持ち続けることで、神様はあなたに課題を与くれる。ウエイトトレーニングをしなければ筋肉がつかないように、神様からの課題(試練)が無いとより多くの人の人生を支える経営者になることはできない
心の位置8:あなたは、執着を持たない人生を生きていますか?
→ 理由①:経営には、常に変化が求められる。市況の変化もそうですが、会社の規模が成長することによっても、経営者は自ら変化を志さなければならない
→ 理由②:執着とは「過去の自分」や目にみえるモノ。経営とは未来に目を向けること。今、目の前にいるお客様がこれからどのようになりたいのか?をイメージし、自分は、どのような部分で目の前のお客様の夢をかなえるお手伝いできるかを考えることが経営だから
これらが多くの人が経営を成功させることができる「心の位置」です。
これは「精神論」ではありません。
このような「心の位置」に、自分の心を置き続けることで、多くの人は自然に経営を成功させることが可能になります。そして、これらの「心の位置」から大きく外れていることで、業績不振などに陥ってしまっているというのが現実です。
ところが、多くの人は自分1人では、ズレてしまったその心を発見し是正することができないため、定期的に「心のチューニング」を行うことも大切なのです。
(青木忠史)